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SXFとOCF検定について

電子納品に向けたCADの標準フォーマット「SXF」やオープンCADフォーマット評議会「OCF」とOCF検定に関するコラムです

[ 2006.3.17改訂 ]

フィーチャについて

SXFはフィーチャと呼ばれるもので構成され、大きく分けると図面構造、幾何要素/表記要素、構造化要素の3つあります。それぞれのフィーチャとその概要は次の通りです。

1. 図面構造

用紙、レイヤ、線種や色など、SXFで想定する図面データ表現の基本情報を示すフィーチャです。

フィーチャについて
フィーチャ名 概 要
用紙 1ファイルが1枚の用紙に対応
レイヤ 個数は256。表示/非表示の識別可能
既定義線種 JIS Z 8312:1999(ISO 128-20)に基づく15種類と現在未使用の予備エリアがひとつ
ユーザ定義線種 レベル1は無し。レベル2は三点鎖線まで定義可能
既定義色 16色の基本的な色
ユーザ定義色 レベル1は無し。レベル2はフルカラー(16,777,216色)からRGBを指定した任意の240色が選択可能
線幅 ISOに対応した既定義9種、ユーザ定義6種と現在未使用の予備エリアがひとつ
文字フォント 文字フィーチャや各種寸法の寸法値、引出しやバルーンの注記に使用される

2. 幾何要素/表記要素

基本的な幾何図形や文字などを表現するフィーチャのことです。

フィーチャについて
フィーチャ名 概 要
点マーカ ISO 10303-202(AP202)に基づく7種類
線分 始点と終点の座標が同一の場合は不可
折線 隣り合った点の座標が同一の場合は不可
中心座標と半径で表す
円弧 時計回り、反時計回りの識別あり
楕円 中心座標、X方向とY方向の半径および回転角で表す
楕円弧 時計回り、反時計回りの識別あり
文字 文字間隔、配置基準点、横書き/縦書きの指定あり
スプライン レベル1では無し。レベル2では3次ベジェ曲線を使用

3. 構造化要素

複数の幾何要素/表記要素で構成されるフィーチャであり、特定の単位データとして扱えるように定義したフィーチャのことです。複合図形の定義および配置はレベル1でも適用されますが、その他のフィーチャはレベル2のみ適応可能となっています。

フィーチャについて
フィーチャ名 概 要
複合図形定義
複合図形配置
複合図形定義/配置は、部分図、作図部品、作図グループとして使用
レベル1では、使用できる部分図は一つ、作図部品は使用できない、作図グループは1階層のみの制約あり
既定義シンボル 実際に使用するシンボルが定まってないので現時点では使われていない
直線寸法
角度寸法
半径寸法
直径寸法
引出し線
バルーン
ISO 10303-202(AP202)に基づく11種類の端点記号が使用できる。寸法値には数値だけでなく、任意の文字を指定できる
ハッチング(既定義) 実際に使用するハッチングが決まっていないので現時点では使われていない
ハッチング(塗り) 既定義色またはユーザ定義色を使用した塗り潰しが可能
ハッチング(ユーザ定義) 4種類の線の組合せで指定する
ハッチング(パターン) 煉瓦と布織模様の2種類
複合曲線定義 ハッチング領域として使用され折線、円弧、楕円弧、スプラインの組合せで閉じた領域を指定する
表示/非表示の切り替えや、複数使用して中抜きができる
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